東京大学医学部附属病院の整形外科医として長年活躍してきた松原全宏氏。2025年時点で東京大学医学部附属病院の准教授を務めていた彼は、研究者として数多くの医学的テーマに取り組んできました。しかし2025年11月、ある重大なニュースが彼の名前を全国に知らしめることになります。
この記事では、松原氏のこれまでの経歴・学歴を中心に、彼の研究内容や社会的な立場、そして話題となった事件の詳細、さらにはSNS情報についても調査・整理して紹介します。
■ 松原全宏のプロフィール
- 氏名:松原 全宏(まつばら たけひろ)
- 年齢:53歳(2025年現在)
- 居住地:東京都台東区上野桜木
- 職業:医師・大学准教授(整形外科)
- 所属:東京大学 医学部附属病院 整形外科部門 准教授
松原氏は、整形外科領域における外傷治療のスペシャリストとして知られ、特に骨折治療や関節形成の分野で先進的な研究を展開してきました。東京大学という日本医学界の最高峰で活躍しており、そのキャリアは非常に華やかでした。
■ 学歴と職歴の軌跡
● 東京大学医学部卒業
松原氏は、国内屈指の難関大学である東京大学医学部を卒業。医師としての基礎を、最高レベルの教育機関で培いました。
● 東京大学医学部附属病院勤務
1997年6月、東京大学医学部附属病院にて医師としてのキャリアをスタート。整形外科を専門としながら、数々の研究プロジェクトに携わりました。
その後、一時的に外部病院への出向も経験。医療現場での実践を積んだ後、2007年10月からは再び東京大学病院へ復帰し、研究と診療の両立を図る立場に戻ります。
● 教育・研究職としての昇進
- 2012~2015年:講師
- 2014~2015年:特任講師(同時期)
- 2018~2021年:准教授に昇進
- 2022年以降:准教授として東京大学に在籍中
20年以上にわたり、東京大学で整形外科医療と学術研究を支えてきました。
■ 研究実績とテーマ
KAKEN(科学研究費助成事業)によれば、松原氏は主に以下のようなテーマで研究を行ってきました。
● 主な研究分野
- 整形外科学
- 医療社会学
- 麻酔・蘇生学
● 代表的なキーワード
- 破骨細胞
- 関節形成
- 再生医療
- 異物反応と免疫
- AIと医療ビッグデータの融合
- 骨粗鬆症診断技術の開発
特に、骨代謝や関節形成に関連する分子機構の解析、異物巨細胞の分化プロセス、マクロファージの挙動などに焦点を当てた基礎研究を多く手がけており、医療現場での臨床応用も視野に入れて活動していました。
■ 逮捕の詳細とその背景
2025年11月19日、松原氏は収賄容疑で警視庁により逮捕されました。
● 容疑の内容
松原氏は、東京大学医学部附属病院で使用される医療機器の選定に際し、特定業者に有利になるよう便宜を図った見返りとして、奨学寄付金の名目で金銭を受け取っていたとされています。
具体的には、医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム(日本MDM)」の製品を病院で優先的に使用する見返りに、同社に計約120万円を病院口座に振り込ませ、そのうち約100万円を私的に使用したとされています。
● 使用用途と経緯
- 金銭の一部は、パソコンや親族へのタブレット購入費用として流用。
- 製品の使用認可後、寄付先として自身の名を指定。
- 計3回にわたり、各40万円の寄付が行われた。
● 立場と責任
松原氏は整形外科の外傷チーフとして、手術に使用される医療機器を選定する立場にあり、その影響力を行使したことが問題視されています。
■ 松原全宏のSNSアカウントは存在するか?
SNSアカウントの存在を確認するため、X(旧Twitter)・Facebook・Instagramにて「松原全宏」「Takehiro Matsubara」などの表記で調査を行いましたが、本人と断定できる公式アカウントは現在確認できていません。
なお、医療・学術関係者の中には、実名でのSNS利用を控えるケースも多く、SNS上での活動履歴が乏しいことは珍しくありません。
■ 顔画像について
報道機関による逮捕報道とともに、松原氏の顔画像も複数メディアで公開されています。Yahoo!ニュース(読売新聞オンライン)などにて報じられた逮捕記事には、氏名とともに顔写真が掲載されており、これが公的に確認可能な唯一のビジュアル情報となっています。
■ 今後の注目点と懸念
1. 東京大学の対応は?
松原氏のような高位の教員が起こした収賄事件は、東京大学のガバナンスや寄付金制度の運用方法そのものに疑問を投げかけます。今後、大学としての説明責任や制度改革が求められることは間違いありません。
2. 医療界への影響は?
整形外科の分野で高い専門性を持ち、研究業績も豊富な人物の不祥事は、業界全体の信頼にも大きなダメージを与える可能性があります。
3. 今後の処分と刑事責任
公立大学の准教授は「みなし公務員」と見なされるため、刑法上の「収賄罪」の適用対象です。捜査結果や公判の行方が注目されます。
まとめ
松原全宏氏は、整形外科の分野で長年第一線を歩み続けた研究者・医師であり、東京大学という日本を代表する学術機関で重要な役割を果たしてきました。
しかしその一方で、私的利益を優先する行動が、彼自身のキャリアと大学の名声を大きく揺るがせる結果となってしまいました。
今回の事件を通じて、医療と研究の倫理、大学における寄付金制度の透明性、そして専門家に課される社会的責任の重さが改めて問われています。

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